織ゴム(織りゴム)とは?

 

織ゴム織りゴム)とは、ニードル織機等の織機を使用して経糸の中に等間隔にDCYダブルカバードヤーン)という横巻ゴムを入れて緯糸にて織りあげて製作する平断面のゴム紐平ゴム)の1種です。(尚、一部の製品では、横巻ゴムを材料として使用せず、弾性糸に糸を巻かずにそのままベア(裸)で使用する場合もあります。)

織ゴム織りゴム)の幅は、一般的に、約7ミリ~約300ミリ程度です。

織ゴム(織りゴム)のサンプル拡大画像

上の画像は、織ゴム織りゴム)のサンプルの拡大画像です。

 

ゴム紐(ゴムひも)分類表の織ゴム

上の画像は、ゴム紐ゴムひも)の分類表です。織ゴム織りゴム)は、①のオレンジ色の部分です。

 

細幅のストレッチ製品の中では、ゴム紐ゴムひもが一番大きな集合です。

そのゴム紐の集合の中に、平ゴム(平断面のゴム紐)が含まれ、平ゴムの集合の中に織ゴム織りゴム)が含まれます。

 

これを、まとめて分かりやすく、数学の集合の記号の「」を使って説明すると、、、

ゴム紐(ゴムひも) ⊇ 平ゴム ⊇ 織ゴム(織りゴム)

のようになります。

これを、図で表すと、以下のようになります。⇓

ゴム紐、平ゴム、織ゴムの集合図

上の画像は、ゴム紐平ゴム織ゴムなどの集合の関係性を分かりやすくした図です。

 

織ゴム織りゴム)の用途としては、一般的には、スーツや礼服などの、フォーマルな洋服よりも、スポーツウエアやカジュアルな洋服のウエストや裾、袖口などに使用されるストレッチインサイドベルト(洋服の中に入れて縫い込みます)やストレッチテープや下着(表に出ているので織ゴム編ゴムそのものとして使用されます。表使い)、洋裁手芸用などに使われます。

特徴としては、数十年前は、細幅織機にて、シャトルshuttle:漢字で書くと、杼「ひ」と読みます。両端が尖った舟のような形をしたものです。日本語の発音では、シャットルという方もいます。)の中に緯糸を巻いた管を入れて、文字通り往復運動にて織っていました。(シャトルを叩いて緯糸を送る形方式のため、生産時は、非常に音が大きいです。この音がバッタン、バッタンと聞こえることから、石川県かほく市では、この工場のことを、その昔「バッタン」という方が多かったです。)この方式で生産した織ゴムはの両耳(両方の先端部)の組織は全く同じです。

(最近では)ほとんどの生産者が、ニードル織機という革新織機を使用します。ニードル織機で、織ゴムを織るときは、左側からウエフトニードルに緯糸を通して右側のベラ針に渡して片側を編んで作っていきます。ウエフトニードルは、ジュラルミンのようなアルミニウム系の軽合金で作られていて、シャトルに比べると非常に軽いので、ニードル織機の生産スピードは、(ニードル織機の織り幅にもよりますが、)一気に約10倍以上となったのです。デメリットとしては、片側が編みのため、微妙に両側の耳(先端部)の組織が違うことと、編みの形式にもよりますが、緯糸を、引っ張ると連続的にホツレ易いということです。(対策としては、ベラ針側での糸を絡ませる等の編みのシステムを変えることです。)

輸出の場合に書類に書く必要があるので、織ゴム織りゴム)の英語表記について、一般的な英文名を掲載します。

ポリエステル/ポリウレタン 製の織ゴム  :Polyester And Polyurethane Elastic Webbing

上の動画は、ニードル織機織ゴム織りゴム)を製造している様子です。(左側から四分の一円の形のように往復運動を繰り返しているのがウエフトニードルです。)

 

織ゴム織りゴム)にも、いろんな種類の織ゴムがあります。以下に紹介いたします。

 

ムシロタック

ムシロタックは、主に衣料用の洋服の中に入れて使用される織ゴムで、洋服の上からは見えません。経糸、緯糸、DCY(横巻ゴム)のそれぞれが、太いものを使用し、織ゴムの表面は凸凹していて、ゴザ(茣蓙)や畳表のように平らではなく、ムシロ(筵)のように見えるので、この名前が付いています。ムシロタックの場合は、平織のため、DCY(ダブルカバードヤーン)が表面に顔を出します。緯糸が太いので、生産スピードが一般的に早くて経糸やDCYも切れにくいのでコスト的には、比較的安価な織ゴムです。カラー展開は、一般的には、生成、黒色の2色の場合が多いです。サイズ展開は、10ミリ~80ミリ幅くらいが一般的です。(100ミリくらいまでは、サイズ展開はありますが別注生産となる場合が多いです。)

 

上タック(エステル上タック)

ムシロタックと同様に、主に衣料用の洋服の中に入れて使用される織ゴムで、洋服の上からは見えません。経糸。緯糸、DCY(横巻ゴム)のそれぞれが、細いものを使用し、織ゴムの表面はムシロタックに比べると比較的平らできれいで上質であるということで、上タックという名前が付いたものと思われます。織り方は、博多織りという織り方で、通常は、DCYは表面からは見えず、経糸・緯糸のみが見えるというような感じです。経糸やDCYが細いので、それぞれの本数が多く、緯糸も細いので生産スピードもムシロタックに比べると遅くなり、同サイズで同じ伸度のムシロタックに比べると、コスト的には高くなります。カラー展開は、生成、黒色の2色の場合が多いです。サイズ展開は、10ミリ~80ミリ幅くらいが一般的です。(100ミリくらいまでは、サイズ展開はありますが別注生産となる場合が多いです。)昔(約20~30年前)は、糸の素材は、レーヨン(スフ)が普通でしたが、耐候性や擦れて白化するなどの問題点から、素材は、汎用繊維のポリエステルに徐々に変わってきました。経糸・緯糸にポリエステル糸を使用した上タックを特別に「エステル上タック」と呼ぶ場合があります。

 

カジュアルゴム(片面綾織りゴム)

カジュアルゴム片面綾織りゴムは、厚みが、約1.8ミリ程度と厚みが大きいタイプの織ゴムです。一般的には、表面(綾織り)と裏面(平織り)の織組織が違う片面綾織ゴムのことを言います。ムシロタックや上タックが、伸度が、約2.3倍~2.5倍なのに対して、カジュアルゴム片面綾織りゴムの伸度は、約2倍と少なめです。用途としては、サスペンダーやカジュアルなウエストベルト、弁当箱のラッピング(ランチベルトランチバンド)などに使われます。カラー展開は、織ゴムをそのまま製品として使用するので、カラー展開が豊富で約40色と豊富です。サイズ展開は、15ミリ~50ミリ幅の場合が一般的です。

 

メンズトランクスゴム

メンズトランクスゴムは、名前の通り、男性の下着であるメンズトランクスのウエスト部分の内側に使用するために、専用として製作された織ゴムです。メンズトランクスゴムは、メンズトランクスの内側にそのまま縫い付けるので、肌に触れるということで、肌に触れる部分をパイル状のラインにしてあります。パイルのラインは2本、3本、5本などいろんなパターンがあります。その裏面は平織りとなっています。幅は、30ミリ程度(32ミリなど)が多いです。当社の販売しているトランクスゴムのカラー展開は、約9色です。

 

伸びるB面ファスナーオリタッチ

伸びるB面ファスナーオリタッチは、面ファスナーのB面であるテープが約2倍伸びる織ゴムというようなアイデア商品です。片面が面ファスナーのパイルとなり、その裏面は、平織りや袋織りの平らな織ゴムの表面となります。伸びるB面ファスナーオリタッチの片端に、A面ファスナーを縫い付ければ、フリーサイズでの締め付けが可能な伸縮する結束バンドとなります。サイズ展開は、20ミリから100ミリ幅で、カラー展開は、8色です。

 

ポリエステルカラー織ゴム(ポリエステルカラー平ゴム)

ポリエステルカラー織ゴムは、先染めのポリエステル糸を使用して、ストレッチカラーインサイドベルトとして製作したカラー織りゴムです。衣料用のインゴムとしては、内側が透けて見えるような薄い生地(オーガンジー)の洋服の内側に使用したり、表使いとして、ラッピングバンドや見分けバンド等の包装資材などに使われます。定番品のサイズ展開は、15ミリ、20ミリ、25ミリ、30ミリです。カラー展開は、12色です。

 

ボタンホールゴム(織ゴムタイプ)

ボタンホールゴム(織ゴムタイプ)は、通常のニードル織機とは違い、ニードルが上下に2本の特殊な機械(ダブルニードルの織機)を使用します。真ん中で折り曲げて、2重のテープを定期的につなげるように織り上げます。編タイプのボタンホールゴムと違い、厚みのあるしっかりとしたストレッチテープです。用途は、少しずつサイズが変わっていくようなマタニティやベビー服、子供服のウエストに用いられることが多いです。特殊用途としては、ボタンを使用したラッピング用品に用いられることも時々見られます。

 

フリル付き織ゴム(リボンゴム)

フリル付き織ゴムリボンゴムは、ナイロン糸とポリウレタン弾性糸を使用した極薄て柔らかい平ゴム織ゴム)というようなアイデア商品です。フリル付き織ゴムリボンゴムは、織ゴムの真ん中、または、片端にのみ弾性糸(ゴム糸)を入れて選定震度にて、引っ張った状態で織ると弾性糸(ゴム糸)のない部分は折り畳まれてフリルのようになるのです。フリルが付いているので可愛い感じのする織ゴムです。もに、ラッピング用(包装資材等)や可愛い女性用下着等に使用されます。カラーは生成で、サイズは、10ミリ~25ミリの各種です。

 

パジャマゴム(織ゴムタイプ)

パジャマゴム(織ゴムタイプ)は、ポリエステル糸と天然ゴム糸または、ポリウレタン弾性糸を使用した、(ゴム糸を細くしたり、本数を少なくしたり、設定伸度を大きくして設計・製造しているので)伸びが大きくて(約2.5倍)、ソフトなパワーの平ゴムです。文字通りパジャマに使用されることを想定して作られた(しめつけの力が弱めの)着用感の良い平ゴムです。織タイプの場合は、(コストの関係から)ムシロ織りで製作される場合がほとんどです。カラーは、生成色のみで、サイズは、10ミリ~18ミリの各種です。(メーカーさんによって、多少の違いはありますが、)10ミリ、12ミリ、15ミリ、18ミリなどのサイズ展開をする場合が多いです。

 

ジャガード織ゴム

ジャガード織ゴムは、普通のニードル織機ではなく、ジャガード織機にて、生産します。ニードル織機では、綜絖(ヘルド)に経糸を通してその上下運動にて綾織り等の柄出しをしますが、綜絖枠の枚数には限度があるのでその模様には限りがあります。ジャガード織機には、ジャガードのフックが数多くあるので、そのフックに経糸を通して、オリジナルデザインの模様やロゴ・柄を出すことができます。現代では、経糸を1本ずつコンピューター管理にてソレノイドを作動させて、(フックの上下運動にて)開口・柄出しをします。幅は、15ミリから50ミリ程度で、カラーは2色から4色程度を選んで製作します。

ジャガード織機

上の画像は、ジャガード織機の写真です。オレンジ色の釣り糸で経糸(色糸)を上下させ柄出し(ロゴや模様を出します)をします。

 

ボクサーパンツ用織ゴム

ボクサーパンツ用織ゴムは、ボクサーパンツのウエスト部分に使用される織ゴムです。一般的には、先染めのウーリーナイロン糸等を使用して、製作します。肌に触れ、表に見えるので、伸びが大きくて(約2.5倍)ソフトなパワーで細い糸を使用した肌触りと着用感のよい織ゴムです。

 

胛ゴム(甲ゴム)

胛ゴム甲ゴム:こうごむ)は、先染めのポリエステル糸と、かなり太めの天然ゴム糸にて織られた織ゴムです。「胛ゴム甲ゴム)」という名のごとく、(特にメンズの)靴やシューズの足の甲の部分に用いられます。かなり太めのゴム糸を使用しますが、全体の厚みはそれほどなく、パワーが強くて(超ハイパワー)、細めの緯糸で、しっかり織り込んであるので、カチッとしまった感じの固めの風合いで厚みの薄い織ゴムです。胛ゴムが付いている靴は、力を入れれば、(靴紐がないのでそれを緩めなくてもいいので)簡単に横方向に広がるので靴が履きやすくなります。

 

極薄ハイパワー織ゴム(60ミリ、100ミリ幅)

極薄ハイパワー織ゴムは、(女性のパンティストッキング等に使用されるような)極細のウーリーナイロン糸極細のSCYを使用した、極薄超ハイパワー平ゴム織ゴム)です。極細の経糸と緯糸と極細のSCYを使用して糸密度が非常に大きめで(密集して)製作しています。極薄の腰痛ベルト等の医療資材や、ストレッチ運動体操用のベルトなどとして使用します。サイズ展開は、60ミリ、100ミリ幅の2サイズで、カラー展開は、黒色、ベージュ色、薄グレー色の3色です。ナイロン糸とポリウレタン弾性糸を使用しているので、ドライクリーニングOKです。また、ポリウレタン弾性糸を使用しているので。耐候性、耐久性に優れています。

 

カラー織りゴムムシロタック上タックカジュアルゴムトランクスゴムボタンホールゴムオリタッチなどの、織ゴムゴムテープのことなら、また、抗菌織ゴム制菌織ゴムなどの特殊加工織ゴム等についても、(有)津田産業に何でも気軽にご相談ください。お待ちしています。

 

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