糸の太さの単位

糸や繊維の太さを測る場合、太さのことを繊度(せんど)といいます。基本的に繊度を測定するには、直径を測ればいいのですが、繊維製品に使用されるような糸は、金属のように硬くないため、ノギスシックネスゲージ(Thickness gauge)で測ろうとすると、断面が潰れてしまったり、異形糸だと、断面の形状が円形でなかったり、中空糸の場合は中に空洞があったりして測りにくく、比較検討するのが難しいのが現状です。

シックネスゲージ(厚み測定器)

上の画像は、シックネスゲージ厚み測定器)の写真です。百聞の1ミリ単位での測定が可能です。平ゴムや丸ゴム等のゴム紐や生地の厚みを測ります。

 

そのため、デシテックスデニール(denier)、番手という単位を使用して、その太さを表現します。それは、その糸の重さと長さを測定して計算式によって算出されます。

その単位は、分類すると大きく分けて2つあります。

「一定重量で長さがこのくらいあるもの」 ⇒ 恒重式番手 綿番手メートル番手) 特に短繊維の場合に使用

「一定長で重さがこのくらいあるもの」  ⇒ 恒長式番手 デシテックスデニール)特に長繊維の場合に使用

 

恒重式番手

恒重式番手には、主なものに、綿番手(英国式綿番手)とメートル番手(共通式番手)という単位があります。

綿番手は、主に綿糸の場合、メートル番手は、主にウール(毛糸)の場合に使用されます。

厚重式番手の場合、番手数が大きくなるほど、糸の太さは、細くなります。

綿番手(S)    :1ポンド(453.6g)の長さが840ヤード(768.1m)の場合、1番手となります。

メートル番手(mm):1gの長さが1mの場合、1番手となります。

 

恒長式番手

恒長式番手には、デシテックスデニールという単位があります。

恒長式番手の場合、番手数が大きくなるほど、糸の太さは、太くなります。

デシテックスdtex、または、T):10,000mの重さが1gの場合、1デシテックスとなります。

デニール、または、D)   :9,000mの重さが1gの場合、1デニールとなります。

 

なお、デシテックスは、国際単位系(SI単位)の暫定併用単位とされており、国内では日本工業規格JIS)によりJIS L0101(テックス方式)およびJIS L0104(テックス方式による糸の表示)として規格化されている。

 

各番手間の換算式

綿番手 = 5314.88 ÷ デニール

メートル番手 = 綿番手 x 1.693

メートル番手 = 9000 ÷ デニール

デシテックス = デニール x 1.111

デシテックス = 5905.4 ÷ 綿番手

デシテックス = 10000 ÷ メートル番手

 

※ デシテックスの「デシ」は、「10分の1」という意味です。デシテックスは、テックスの10分の1の単位です。

テックス(tex):1,000mの重さが、1gの場合、1テックスとなります。

 

一般的に、合成繊維で、糸の太さを表記する場合、最近は、今までのデニール表記ではなく、デシテックス表記となりましたが、10000÷9000=1.111111という係数のため下記の表記が慣例となっています。

75d  ⇒ 84T

100d ⇒ 111T

150d ⇒ 167T

300d ⇒ 333T

 

ゴム紐平ゴム丸ゴム生産工場では、ポリエステル糸やナイロン糸、ポリウレタン弾性糸を使用する場合に、デシテックス。ポリエステルスパン糸やスフ糸を使用する時には、綿番手の表記が、糸の箱や紙管に掲載されていて、日常的に目にすることが多いんです。