ゴム紐(ゴムひも)の設定伸度について

 

単体としての天然ゴム糸ポリウレタン弾性糸や、天然ゴムシート(テープ)、ポリウレタン弾性シート(テープ)は、引っ張り続けると、そのものが切断するまで約5~6倍に伸びるまで伸び続けます。

ゴム紐ゴムひも)は、天然ゴム糸やポリウレタン弾性糸の入った繊維製品です。

ゴム紐ゴムひも)を生産する場合は、まず全伸長を何倍にするか?を決めて、ニードル織機やラッセリーナ、製紐機等でその伸びまで、天然ゴム糸や、ポリウレタン弾性糸を送り出しロールと巻取りロールの回転スピードの差で設定伸度まで引っ張って、その状態で、ポリエステル糸などの糸で、(包帯やガーゼのように)ある程度の間隔を開けて、緩く織ったり、編んだり、組んだりします。それが、巻取ロールを通過した後に、解放されて、縮みます。

設定伸度まで、伸ばした状態で製作したゴム紐だから、フリーになって縮んで、縮むから、今度は、設定伸度まで伸びることができるのです。

そして、ゴム紐は、ポリエステル糸などの繊維で覆われている繊維製品なので、思い切り力を入れて引っ張ると、ある一定の長さのところで伸びが一旦、止まります。それは、ゴム紐の製作時に設定した伸度の長さで糸がピンと引っ張られた状態になるからです。

その、伸度のことをゴム紐の設定伸度と言います。

織ゴム編ゴムの場合の設定伸度は、通常の衣料用の場合、約1.8倍~2.5倍程度の伸度です。

コールゴムの場合の設定伸度は、通常の衣料用の場合、約2.8倍~約3.5倍程度の伸度です。

(一般的に、コールゴムに使う弾性糸は、カバーリングをせずにベア(裸)で使用する場合が多いので伸びが大きいです。)

 

設定伸度を越えて、ゴム紐をさらに引っ張る場合は、糸で作られた生地部分(布)との引っ張りとなります。今度は、ゆっくり伸び始めて生地が破断するまでには、非常に大きな力が必要となります。

衣料用の場合、ゴムシート等がほとんど使用されていないのは、ゴム紐設定伸度があることによって、伸びパワーをコントロールすることができることと、糸で覆われていることによって耐候性(耐久性)がいいからです。

 

ゴム紐の伸度の測り方

まず、ゴム紐は、24時間の間に引っ張らずにフリーの状態であったものを用意します。そのゴム紐に、マジックペンやボールペンなどで10cmの印を付けます。それを、目を閉じて、引っ張ってください。ある一定の長さのところで止まります。目を開けてその印間長を測ります。仮に、もしその長さが25cmだった場合、

25cm ÷ 10cm = 2.5

となるので、そのゴム紐伸度は、約2.5倍ということになります。