コールゴムの分解と弾性糸の入り率測定方法
平ゴムの耐久性(織ゴムやコールゴム等)を良くするには、
① 太い弾性糸を使用する。
② 弾性糸の入り率を大きくする。(ゴム糸を引っ張り過ぎて平ゴムを生産しない。)
という2つの方法があります。
また、一般的には、伸びの大きい平ゴム(織ゴムやコールゴム等)の方が耐久性が良いとも言われています。
そこで、ここでは、まず、伸びを測定した後に、入り率を測定する方法を画像付きで紹介いたします。
(ここでは、生成色のコールゴム(素材:ポリエステル/天然ゴム)を使用して説明をします。ロック糸を使用した織ゴムや編ゴムも同様の作業で分解をします。)
先ずは、24時間以上放置したコールゴム(一度思い切り引っ張ると戻りきらないので長さが長くなってしまうのです)に、10cmの印間長で黒ボールペンやマジックインキ等で印を付けます。
(黒色のコールゴムの場合は、白色の修正液等で印を付けます。)
次に、印間長の部分で直角に切り取ります。
そのコールゴムに縦方向にハサミを入れて切り取ります。
その後、天然ゴム糸を取り出します。
以上のようにして、平ゴム(コールゴム)は分解され、
天然ゴム糸の入り率は、約89% となります。(数本調べて平均値を取ります。89ミリでした。)
一般的には、ポリウレタン弾性糸を使用した場合の入り率は、天然ゴム糸を使用した場合の入り率より大きいです。
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年齢は66才です。(2024年現在)
1980年に信州大学繊維学部繊維工学科卒業で、大学時代の4年間は、糸や繊維、ゴム紐、織物・編物・製紐・染色・プリントの勉強をしました。広幅織物製造工場で、撚糸、整経、製織等。細幅織ゴム、編ゴム製造工場でカバーリング、生産、染色、品質管理、生産管理、在庫管理の作業等。製紐工場で製紐を学び、営業、インターネット販売をするなど、約55年間ずっと、繊維業界で企画・製造・販売・マーケティング(販促)の仕事を経験してきました。
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