平ゴム(ひらごむ)についてゴム紐の専門家が説明いたします

平ゴムとは何ですか?について説明します。

最も簡潔な説明をするとすれば、平ゴムとは切り口の断面が平らなテープ状の平断面のゴム紐です。

平ゴムを種類分けすると、主なものには、織ゴム編ゴムコールゴムがあります。

平ゴムの読み方は?

読み方は、「ひらごむ」です。

断面が平たい(ひらたい)ゴムひもだから、そう呼びます。

丸断面のゴム紐は、丸ゴムまるごむ)といいます。

石川県かほく市は、日本国内で有数の平ゴム産地です。

細幅の繊維製品であるゴム紐ゴムひも)関連では、(検索サイト上で)一番のビッグワード(big word)は「ゴム紐ゴムひも」です。

ゴム紐とは、細幅の繊維製品の内、伸縮する「ゴムひも製品」と、伸縮しない「ひも製品組紐テープリボン・綾竹)」の両方を指しています。

(細幅の「ゴム」と「紐」の全ての製品を指します。)

その、伸縮する細幅の「ゴムひも製品」の中で、おおまかに大別すると、断面が平らなものを、「平ゴム」と呼び、断面が丸いものまたは、ドーナツ状(筒状・中空)のものを「丸ゴム」と呼びます。

それを表で表すと以下のようになります。

平ゴムの英語表記は?

平ゴムの英語表記は、「sewing elastic」です。

ゴムシートと区別して繊維製品の平ゴムであることを強調して、「flat bands of elastic for sewing in cuffs,etc」とも表記します。

(意味は、「袖口などの縫製用の伸びる平バンド」です。)

ゴムシートの英語表記は、「flat rubber」です。

ゴムの英語表記は?

ゴムの英語表記は、Rubber、または、Elasticです。

ゴムの漢字表記は?

ゴムの漢字表記は、「護謨」となります。

平ゴムとゴム紐や織ゴム、編ゴム、コールゴムの関係は?

平ゴムの分類表

上の画像は、ゴム紐ゴムひも)の分類表です。このゴム紐ゴムひも)の集合の内、オレンジ色の部分が平ゴムの集合です。

そして、平ゴムにも、主なものでは、織ゴム編ゴムコールゴムと、いろんな種類平ゴムがあります。

平ゴムの素材・材質は?

平ゴムは、糸と弾性糸からできています。

糸の素材はポリエステル糸が圧倒的に多いです。

下着類に使用される場合はナイロン糸が使われます。

弾性糸の素材はポリウレタン弾性糸または天然ゴム糸です。

平ゴムの幅・サイズは?

平ゴムサイズについては、3ミリの細幅ゴム~300ミリくらいの幅広ゴム広幅の平ゴム)といろいろな製品があります。

サイズに関しては、だいたいこんな感じのラインナップです。

(私達生産者(ゴム紐の業界)は、10ミリ幅くらいまでを細幅、15ミリ~40ミリくらいを普通幅、50ミリ幅以上を広幅と言っています。だいたいこんな感じです。)

通常、織ゴムや編ゴムで、幅広ゴムと言われると、私達生産業者は、50ミリ幅以上のものをイメージします。(45ミリ幅というのは定番品ではあまり作らない規格です。)

(製紐業界では、狭義で、コールゴムの場合は、16コール(約12ミリ幅)以上を、幅広ゴムといいます。)

コールゴムは、3ミリ~20ミリくらいです。

編ゴムは、3ミリ~200ミリくらい。

織ゴムは、7ミリ~300ミリくらいです。

用途や使用するシーンによって、様々な種類平ゴムを選ぶことができます)

ウエストゴムインゴム)として使用する場合は、15ミリ~40ミリ幅程度です。

そのため、ウエストゴムとして使用されるのは、織ゴムまたは編ゴムです。

ウエストゴムとしては、パジャマゴム、エステル上タック、ポリウレタン織ゴムなどが多く使用されます。

袖口や裾に使用する場合(インゴム)は、5ミリ~8ミリ幅程度のものが多いです。

そのため袖口、裾用の使用は、コールゴムまたは編ゴムが多く使用されます。

平ゴムの集合の中に織ゴム、編ゴム、コールゴムが含まれます

まとめて、説明すると

平ゴム ⊇ 織ゴム(織りゴム)

平ゴム ⊇ 編ゴム(編みゴム)

また、

平ゴム ⊇ コールゴム  となります。

これを分かりやすいように集合の説明図で描くと以下のようになります。

平ゴムの集合図

平ゴムの英語表記は?

平ゴムという製品名で輸出入することはありません。

織ゴム(Elastic Webbing)、編ゴム(Elastic knitting tape)、コールゴム(Elastic braidまたは、Elastic cord)の各名称で書類を作ります。

平ゴムを英語で表記すると、sewing elastic や、flat bands of elastic for sewing in cuffs,etc などとなります。

平ゴムの種類について

織ゴム(織りゴム)

織ゴムのカラーサンプル拡大画像

上の画像は、織ゴム(織りゴム)のサンプル拡大画像です。

(織ゴムには、いくつかの織組織があります。)

そして、さらに、「平ゴム」の集合の内で、ニードル織機などの織り機で、織って生産するゴム紐を「織ゴム織りゴム」と言います。

織ゴムの幅は、約7ミリ~約300ミリ幅です。

経糸と規則的に配置されたDCY(ダブルカバードヤーン)を緯糸で織りあげて作られます。

編ゴム(編みゴム)

編ゴムのカラーサンプル拡大画像

上の画像は、編ゴム(編みゴム)のサンプル拡大画像です。

また、「平ゴム」の集合の内で、ラッセリーナコメットなどの、経編み機で、経糸を編んで生産するゴム紐を「編ゴム編みゴム」と言います。

編ゴムの幅は、約5ミリ~約200ミリ幅です。

編ゴムの最大の特徴は、思い切り引っ張るとガーゼのように粗い編み目となり、向こう側の景色が見えるようになるという感じで、通気性があり、速乾性があるということです。

また、表と裏の編み組織が少し違うということも特徴の1つです。

コールゴム

コールゴムのカラーサンプル拡大画像

上の画像は、コールゴムのサンプル拡大画像です。

(約2~20ミリ幅と狭いのが特徴です。また、引っ張ると幅が狭くなります)

さらに、「平ゴム」の集合の内で、製紐機で、組み糸を組んで生産するゴム紐を「組ゴム(組みゴム)」と言いますが、あまりこの言葉は使わず、平ゴムの場合は、「コールゴム」と言い、丸ゴムは、そのまま「丸ゴム」と言います。

コールゴムの幅は、約3ミリ~約20ミリ幅です。打ち数を多くして糸と弾性糸を太くすれば、幅広の製品は作ることは可能ですが、一般的に広く使用されている機械で、最も多く作られている製品は、約6~8ミリ程度と、幅の狭いものが多く作られています。

コールゴムの最大の特徴は、経方向にゴム糸の太さの凹凸の筋があるということです。

もう1つの特徴は、思い切り引っ張ると、幅が狭くなることです。

これは、組糸が斜めにジグザグに走っているためです。

最後に、横巻平ゴムですが、めったに製品化されることはありませんが、シート状(リボン状)の1枚のプラスチック系の硬めの弾性シートにカバーリングをすれば、このような弾性のある製品を製作することは可能です。

平ゴム丸ゴムの生産量を比較すると、圧倒的に、平ゴムの方が多く生産されています。

(私の感覚としては、9対1くらいの比率くらいではないでしょうか?)

簡単に、関係性を説明すると、大きな「ゴム紐ゴムひも)」の集合の中に、「平ゴム」と「丸ゴム」があり、そしてその平ゴム丸ゴムの集合の中に、作り方や、生産機械の違いで、織ゴム織りゴム)や編ゴム編みゴム)や組ゴム組みゴム)があるという感じです。

そして、組ゴム組みゴム)の内、断面が平らのものを「コールゴム」と言います。

平ゴムの表裏について

織ゴムの場合、カジュアルゴムなどの片面綾織組織のものや、袋織りの織ゴムの一部や、ジャガード織ゴムのようなロゴや柄入りの織ゴムには、表と裏の織組織が違うものがあります。

編ゴムの場合は、表と裏の組織は微妙に違います。

コールゴムの場合は、表裏に組織の違いは見られません。

平ゴムの用途・使い道

平ゴムは、表使いインゴムとして生地に包んで使用する場合の2つあります。

表使いとしては、ウエストベルト、サスペンダー、マスクゴム、ブックバンド、ランチベルトなどの用途(使い道)があります。

インゴムとしては、スポーツウエアや下着、パジャマなどのウエストでの総使いの平ゴムや、洋服の袖口や裾でのリングの平ゴムがあります。

最後に、平ゴム織ゴム、編ゴム)には、用途使い道によって、名前が付いているものもあります。

メンズトランクスゴム」や「マスクゴム」、「パジャマゴム」、「ウエストゴム」、「ボクサーパンツ用織ゴム」、「甲ゴム」などがそうです。

平ゴムの使い方(選び方)

平ゴムは、表使いをする場合と、インゴムとして生地に包まれていて外から見えない場合の2つあります。

表使いのウエストベルトやサスペンダーなどに使用されるのは織ゴムです。

インゴムとして使用する場合は、ウエストゴムの場合は、織ゴムや編ゴムが多いです。

裾や袖口に使用されるのは、編ゴムやコールゴムが多いです。

ゴム紐ゴムひも)や平ゴム織ゴム織りゴム)、編ゴム編みゴム)、組ゴム組みゴム)、コールゴムゴムテープのことなら、専門家(有)津田産業 直販部(屋号 TSUDATEX)に何でも気軽にご相談ください。

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幅や伸び、パワーだけでなく、カラーや用途使い道を教えていただければお客様に最適の平ゴムをご提案いたします。

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