1. なぜ平ゴムは洗濯で伸びてしまうのか?
世の中には、世界中の幾多のメーカーが生産した平ゴムが街中にあふれています。
平ゴムの外観を見ただけでは、それが耐久性の良い平ゴムなのか?それとも、数回洗濯しただけで伸び切ってしまうような平ゴムか?が全く分かりません。
伸びやパワーを測ってみたり、分解して中のゴム糸の素材と長さを測定してみないと耐久性の良さというのは分からないのです。
そもそも、何故、平ゴムは伸び切ってしまうのか???
その原因を論理的に説明します。
・熱ダメージ: 乾燥機や日光(紫外線)によるゴムの劣化。
平ゴムのゴム糸が天然ゴム糸の場合、乾燥機の高温や直射日光の影響でゴム糸が劣化してしまいます。80℃以上の高温に、10分間くらい以上さらされないようにしましょう。
・塩素ダメージ: 塩素系漂白剤の使用によるゴム糸の脆化。
天然ゴム糸もポリウレタン弾性糸も塩素系漂白剤な晒されると劣化します。(水着用の耐塩素ポリウレタンを除く)
どうしても漂白剤を使用しなくてはならない場合は、酸素系漂白剤の使用をお勧めします。
・構造の問題: 編み方や素材の密度は、耐久性に影響はありません。
織ゴムだから、編ゴムだからとか、コールゴムだからというような構造(組織)によって耐久性が変わるということはありません。
問題となるのは、中のゴム糸を通常よりも思い切り引っ張って製造することです。平ゴムを分解して中のゴム糸を取り出して長さを測定して長い物のほうが耐久性がいいのです。
一般的には、伸びの大きな平ゴムのほうが耐久性が良いようです。
2. 「伸びにくい平ゴム」を見極める3つのポイント
プロの視点で、購入時にどこをチェックすべきか伝えます。
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素材(芯ゴム)の種類:
・一般的な「天然ゴム」よりも、耐熱性・耐塩素性に優れた「ポリウレタン弾性糸」を芯に使用しているものを選ぶ。
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伸び(キックバック性):
・伸ばした時に伸びが大きいものを選ぶ。
3. 用途別・プロの推奨スペック
「平ゴム」と一言で言っても、パンツ用と袖口用では求められる耐久性が異なります。
・パジャマ・子供服: 洗濯頻度が高いため、ポリウレタン芯の「ソフトタイプ」が最適です。
・スポーツウェア: 激しい動きと汗(皮脂)に強い、ソフトなパワーで伸びが2.5倍以上あるような「織ゴム」を推奨します。
・袖口などに使用する場合:ポリウレタン使用のコールゴムをお勧めします
4. 専門家がこっそり教える「さらに長持ちさせる」裏技
平ゴムを少しでも長く長持ちさせる方法についてゴム紐の専門家が裏技を指南いたします。
・洗濯ネットの使用: 他の衣類との絡まりによる過度な伸長を防ぐ。
・陰干しのススメ: 紫外線はゴムの大敵ですからできる限り陰干ししてください。
・アイロンの注意: (特に天然ゴム糸使用の場合)アイロンを直接当てず、必ず当て布をする。また、温度は中温以下に設定することをおすすめします。
・保管の注意:保管する時は、極力引張ったり曲げたりしない。日陰の乾燥したところ(冷暗所)で保管する。(湿気ががるとカビが生えてしまい劣化します)
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この記事は、㈲津田産業直販部社員で、セミリタイアおじさんの越野勤が書きました。

越野勤(こしのつとむ)は、石川県かほく市にある1935年創業で88年の歴史のゴム紐製造販売の有限会社津田産業直販部(かほく支店)の営業部長・問合せ担当で、サイト運営者・著者・ゴム紐の権威、専門家・ゴムプロ:gomuproです。
年齢は67才です。(2025年現在)
1980年に信州大学繊維学部繊維工学科卒業で、大学時代の4年間は、糸や繊維、ゴム紐、織物・編物・製紐・染色・プリントの勉強をしました。広幅織物製造工場で、撚糸、整経、製織等。細幅織ゴム、編ゴム製造工場でカバーリング、生産、染色、品質管理、生産管理、在庫管理の作業等。製紐工場で製紐を学び、営業、インターネット販売をするなど、約55年間ずっと、繊維業界で企画・製造・販売・マーケティング(販促)の仕事を経験してきました。
現在、㈲津田産業直販部でゴム紐の企画、製造販売、マーケティングを担当しています。(約5年間)
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