2020年のマスクゴム品薄状況について説明します
約1年前の2020年3月ごろから、急にマスクゴムが売れ出しました。
それは、ある日突然やってきました。
2020年1月末から2月初めにかけて、かほく市内の仕入れ先(友人)からカラーマスクゴムの納期がいつになるかわからない~との納期回答でした。
説明を聞くと、注文が殺到してどうにもならなくなった。
といううれしい悲鳴のような状態でした。
不織布マスクの在庫が売り切れて無くなってしまい、入荷未定となって、世の女性達は、趣味の手芸で布マスクを作ろう~となったようです。
調べてみると、手芸店、100円ショップ、量販店の手芸コーナーのどこにもマスクゴムが無い。とのことでした。
当時、金沢市内の手芸店さんでは、1人あたり3mのみの販売で大勢の方が並んでいると聞きました。
私は、翌日から、同業者さんで稼働していない空いている機械でマスクゴムを製造依頼し、自社でも試作開始、マスクゴムの大増産を開始しました。(即行あるのみです。)
当時は、日本国内で販売している不織布マスクは、約7割~8割が中国製だったのです。
コロナウィルスによる新型インフルエンザが流行し始めると状況は一変してしまいました。
人口14億人の中国の場合、自国民優先という方針?の政府の指示?によって、日本向けの不織布マスクは輸出禁止となってしまったようです。
日本の不織布マスク販売会社は、一斉に日本のマスク製造メーカーを探し始め、不織布の基布やフィルター、ノーズフィット用の形状保持プラスチック、マスクゴムの製造メーカーへ連絡し始めました。
日本政府もマスク製造装置導入に補助金制度を導入し増産を目指しました。
東京都の小池百合子知事は3月下旬、新型コロナウイルス対策で「ロックダウン(都市の封鎖)」に触れた発言を行い、さらにマスクゴムの問合せ・注文は増えました。
日本の政府は、2020年4月7日に、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言を行い、4月16日に対象を全国に拡大しました。
4月11日には、地元の新聞社の取材を受け、当社の会社名とインターネット販売の状況のみの掲載であったにもかかわらず、翌日から膨大な数の問合せが私の元へ殺到して、パンクしてしまいました。
2020年の3月、4月、5月は、多数の受注残を抱え、本当にどうしようもないくらいの忙しさでした。
朝から夜まで、そして、休日もマスクゴムの集荷、梱包、出荷や売上集計で大忙しでした。
現在のマスクゴム品薄状況(2021年)
1年が経過して、日本製の不織布マスクの大増産も進み、中国製の不織布マスクやマスクゴムが大量に入荷するようになって、マスクゴムブームはほぼ収束しました。
マスクゴムの品薄も完全に解消しました。
街中のドラッグストアや量販店の店頭には、安価な不織布マスクの在庫で溢れています。
現在でも、当社の耳が痛くないおすすめのマスクゴムやカラーマスクゴムは、時々、リピーターさんからご注文をいただいています。
品質の良い日本製のマスクゴムをお探しの会社さんからのお問い合わせも届いています。
上の画像は、平ゴムタイプ(編ゴム)の5ミリ幅のマスクゴムです。
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この記事は、㈲津田産業直販部社員で、セミリタイアおじさんの越野勤が書きました。
越野勤(こしのつとむ)は、石川県かほく市にある1935年創業で88年の歴史のゴム紐製造販売の有限会社津田産業直販部(かほく支店)の営業部長・問合せ担当で、サイト運営者・著者・ゴム紐の権威、専門家・ゴムプロ:gomuproです。
年齢は66才です。(2024年現在)
1980年に信州大学繊維学部繊維工学科卒業で、大学時代の4年間は、糸や繊維、ゴム紐、織物・編物・製紐・染色・プリントの勉強をしました。広幅織物製造工場で、撚糸、整経、製織等。細幅織ゴム、編ゴム製造工場でカバーリング、生産、染色、品質管理、生産管理、在庫管理の作業等。製紐工場で製紐を学び、営業、インターネット販売をするなど、約55年間ずっと、繊維業界で企画・製造・販売・マーケティング(販促)の仕事を経験してきました。
現在、㈲津田産業直販部でゴム紐の企画、製造販売、マーケティングを担当しています。(約5年間)
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