ジャングルテスト(ジャングル試験)とは?
ジャングルテスト(ジャングル試験)とは、人工皮革製品やゴム紐、平ゴム等を含む衣料素材を人工的に高温高湿の環境に置いて劣化を促進させ、耐用年数や劣化状態などの品質を評価する劣化促進テストです。
専用の機械内で、室温70℃、湿度95%という過酷な環境を作り、(高温下で人工汗液の飽和蒸気に触れさせて、)通常1年かかる劣化の速度を1週間に見立てます。
主に、PU(ポリウレタン)レザー(合成皮革・フェイクファー)の加水分解による劣化の度合いを測る試験です。
特に、エステル結合(エステル系)のポリウレタンは、加水分解しやすく、強度が低下します。
エステル結合は、脱水結合なので、加水分解しやすいのです。
加水分解すると、ベトベトに濡れてボロボロになって劣化して使用不能となってしまいます。
例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)や、ポリカーボネート(PC)などは、加水分解を起こしやすいプラスチック・樹脂と言われています。
ゴム紐には、ポリウレタン弾性糸が使用されていますが、エーテル結合(エーテル系)なので、加水分解しにくいです。
エーテル系のポリウレタン弾性糸は、加水分解しにくく、高湿度の環境下で劣化しにくいです。
加水分解とは?
加水分解(hydrolysis)とは、化合物が水と反応して分解する反応で、水解とも呼ばれます。
加水分解が起こる条件は、次のとおりです。
水分子は、分極しており、水酸化成分(-OH)は、部分的に負に、水素原子(-H)は、部分的に正に帯電しています。
水分子は、電荷を持った反応物や化合物の結合部位に結合します 。
温度が高いほど短時間で加水分解する傾向があります。
加水分解の読み方は?
加水分解の読み方は、「かすいぶんかい」です。
加水分解の英語表記は?
加水分解の英語表記は、Hydrolysis です。
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年齢は66才です。(2024年現在)
1980年に信州大学繊維学部繊維工学科卒業で、大学時代の4年間は、糸や繊維、ゴム紐、織物・編物・製紐・染色・プリントの勉強をしました。広幅織物製造工場で、撚糸、整経、製織等。細幅織ゴム、編ゴム製造工場でカバーリング、生産、染色、品質管理、生産管理、在庫管理の作業等。製紐工場で製紐を学び、営業、インターネット販売をするなど、約55年間ずっと、繊維業界で企画・製造・販売・マーケティング(販促)の仕事を経験してきました。
現在、㈲津田産業直販部でゴム紐の企画、製造販売、マーケティングを担当しています。(約5年間)
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