天然ゴム糸についてゴム紐の専門家が説明します


天然ゴム(Natural rubber)とは

天然ゴムNatural rubber:NR)について調べると、ウィキペディアでは、以下のように説明しています。⇓

天然ゴム (NR) はゴムノキの樹液に含まれる cis-ポリイソプレン [(C5H8)n] を主成分とする物質であり、生体内での付加重合で生成したものである。

樹液中では水溶液に有機成分が分散したラテックスとして存在し、これを集めて精製し凝固乾燥させたものを生ゴムという。飴色をしています。

生ゴムも弾性材料として消しゴムなどに使われるが、硫黄による加硫硫化)により架橋させると広い温度範囲で軟化しにくい弾性材料となる。

この加硫法による弾性改良はチャールズ・グッドイヤーにより1839年に発見された。

硫黄の他に炭素粉末を加えて加硫すると特性が非常に改善され、その含有量によって硬さが変化する。

タイヤなどの多くの硬質ゴム製品はこの炭素(カーボン)のために黒色をしている。

ゴムノキから樹脂を採取

上の画像は、ゴムノキから樹脂を採取している様子です。

以上の文章と画像は、ウィキペディアより抜粋しました。

ゴム紐などの繊維製品に使用されるような天然ゴム糸は、劣化防止のために酢酸などの各種添加物を加えて、押出成形されます(丸断面の場合。角断面の天然ゴム糸の場合はゴムシートをスリットして生産します)。板チョコのように経方向に筋状の溝が入った凹凸のあるシート状の断面となっていて、裂きイカのように引き裂きながら生産機械へと導入します。

天然ゴム糸は、箱の中に流し込んで梱包しますが、単体では天然ゴム糸同士がくっついてしまうので、離型剤として、タルク滑石:かっせき 英: talc)という石の粉を使用します。

天然ゴム糸(繊維製品用)の特長

伸びが大きく(4倍以上のびます)、ポリウレタン弾性糸と比較すると、キックバックの力が大きいので戻りも早い

ポリウレタン弾性糸に比べて、コストが安い

熱に弱い(高温120℃以上の高温に長時間さらされると脆弱化します)

ドライクリーニング不可である

線強度が小さいので下着用の極薄のゴム紐などに使用されにくい

1本のゴム糸なので、ミシンで縫ったときに針で穴が開きゴム糸切れを起こしやすい

天然ゴム糸のカラーや太さについて

天然ゴム糸の太さやカラーについては、こちらをご覧ください。

(注1)ポリウレタン弾性糸は、細い糸の集合体なので(家庭用品質表示法では)繊維であるが、天然ゴム糸は、1本なので繊維としての表記の必要はありません。

以下は、日本タルク(株)のサイトより抜粋しました。⇓

(注2)タルク(和名:滑石)は層状鉱物で、石の状態で採掘されます。
タルクの原石は白色、ピンク色、薄緑色、灰色などの色があり、粉砕することで白色、及び灰色をした粉体になります。
化学名は「含水珪酸マグネシウム(Mg3Si4O10(OH)2)」です。
物理的性質は、真比重2.7、モース硬度1と無機鉱物中で最も軟らかく、耐熱性に優れ、化学的にも安定しています。
世界各地で産出されますが、純度が高く、工業的に利用価値が高い原石の産地は、中国、インド、パキスタンなどがあります。