製紐とは?
製紐とは、漢字2文字の文字の如く「紐(ひも)を作る、製造する」という意味で、製紐機(せいちゅうき)を使用して、コールゴム(平ゴム)や丸ゴム、組紐(平紐、袋紐、芯糸入り丸紐)などのゴム紐(ゴムひも)を製作することを言います。
製紐の読み方は?
製紐の読み方は、「せいちゅう」です。
紐(ひも)という漢字の音読みには、「ちゅう」、「じゅう」という読み方があります。
製紐の仕組み(製造工程)について
上の画像は、製紐機(せいちゅうき)でのコールゴム(平ゴム)、組紐などのゴム紐(ゴムひも)生産・加工の仕組図(製造工程)です。
準備工程として、先ずは、管巻機で、管(プラスチック製)に糸を巻きます。
製紐機に必要分の管をセット(紐の場合)し、または、管とゴム糸をセットして(コールゴムや丸ゴムの場合)機械を作動させます。
出来上がった製品は、必要に応じて、箱詰めしたり、カセ巻やボビン巻に仕立てます。
加工する場合は、それぞれカットや結び加工、縫製加工等をします。
製紐工場の各工程について(動画あり)
先ず、準備作業として、管巻機(くだまきき)でプラスチック製の管(くだ:ピンク色のボビン)に糸を巻きます。
製紐機(せいちゅうき)に糸を巻いた管(ここでは黄色のボビンに白色の糸を巻いてあります)とゴム糸をセットして、コールゴム(平ゴム)を生産しています。
(平タイプの製紐機の場合は、完全な無限ループの円運動ではなく、ある1か所で往復する運動をしています。
そのため、「C」の文字のような形をしていてそれを延伸して平ゴム、または平紐状となるのです。)
製紐機に、糸を巻いた管とゴム糸をセットして丸ゴムを生産しています。
(丸タイプの製紐機の場合は、無限ループのような円運動をしています。そのため丸断面の丸ゴム、または丸紐(袋紐)状となります。)
製紐機は、汎用機ではなく専用機です。
コールゴムのような平ゴムは、平ゴムや平紐専用機で生産します。
丸ゴムや丸紐(袋紐)は丸ゴムや丸紐専用機で生産します。
また平ゴムの場合、4コールの平ゴムは(一般的に)4コール専用機でしか生産できません。
8打丸の丸ゴムは(一般的に)8打丸専用機でしか生産できません。
製紐機は、数十年~約70年の間(細幅ニードル織機や経編機のような大幅にスピードアップして生産効率を上げるような)革新的生産機械は、開発されていません。
また、ほとんど改良・改善もされていません。
回転数を上げると、金属同士の摩擦が大きく故障しやすくなり、不良率も上がります。
また、大きな摩擦熱が発生し、生産時の騒音も非常に大きいため、(構造上)ある一定以上の回転数よりスピードアップができないのが実情です。
製紐機の生産量は、コールゴムの場合、1時間に約3mくらいですが、ニードル織機や経編機の場合、(緯密度にもよりますが)、約15m~約30mくらい生産できるので、(生産機械の回転数が約10倍くらいに上がったため)生産性は約5倍~10倍、または、それ以上あります。
そのため、製紐工程では、製紐機の台数を増やして生産量を確保しています。
製紐後の仕上げ工程の紹介
出来上がったコールゴム、丸ゴム、組紐は下記の仕立てで加工して出荷します。
(1)フェストン加工
(2)カセ巻、ハサミカット、ヒートカット
(3)ボビン巻
(4)その他に少量の巻mの場合、紙製の板に板巻をする場合もあります。(手芸用などの場合)
またその他、超音波カット、結び加工。
コールゴムの場合は自動リングミシンでリング加工をしたりします。(輪っかにします)
フェストン仕上加工機でのフェストン加工仕上
コールゴム等の細幅の平ゴムや丸ゴムは、縦方向に往復運動をしながら、少しずつ横方向に移動することによって、綾を振りながらジグザグに並べていきます。そして、箱の中にきれいに1段ずつ折り重なっていきます。
カセ巻の巻上機でのカセ巻とハサミカット
上の画像は、カセ巻き機(カセ輪)です。
カセ輪にコールゴムや丸ゴム、編ゴム、組紐を巻いてカセ巻に仕上げます。
カセ輪に巻きながら、少しずつ横に移動(往復運動)していきます。
そうすることによって、ジグザグに綾を作りながら巻かれるのです。
上の画像は、細幅の平ゴムのカセ巻です。
黒色にカセ染めで染色(後染め)しました。(液流染色をするために綛上げしました。)
ハサミカット
上の画像は、レーヨンカラー丸ゴム赤色の定長ハサミカットの1例です。
お客様のご要望に応じてハサミカットしました。
先ずは、カット長の倍数に、(少し余裕を持って)カセに巻いて、何か所か縛って束にして、取り外してハサミカットしたものです。
ボビン巻上機でのボビン巻
上の画像は、ボビン巻上機です。
コールゴムや組紐が、列移動をしながら巻かれていきます。
紙製の鍔付き(スプール付き)のボビンにコールゴムや丸ゴム、組紐を巻きます。
上の画像は、丸ゴム(エステル1本丸ゴム)のボビン巻です。
上の画像は、ポリウレタンコールゴムのボビン巻です。
板巻機での板巻
上の画像は、板巻機の写真です。
紙製の板にコールゴムや丸ゴム、組紐を巻き上げます。
1列ずつ移動しながら巻いていきます。
お客様からの要望によって、幅ごとに5m巻、8m巻、10m巻、30m巻というように巻いていきます。
主に、ヘッダー付きの袋に袋詰めをして、手芸店や量販店の手芸コーナー、ホームセンター等で販売されます。
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この記事は、㈲津田産業直販部社員で、セミリタイアおじさんの越野勤が書きました。
越野勤(こしのつとむ)は、石川県かほく市にある1935年創業で88年の歴史のゴム紐製造販売の有限会社津田産業直販部(かほく支店)の営業部長・問合せ担当で、サイト運営者・著者・ゴム紐の権威、専門家・ゴムプロ:gomuproです。
年齢は66才です。(2024年現在)
1980年に信州大学繊維学部繊維工学科卒業で、大学時代の4年間は、糸や繊維、ゴム紐、織物・編物・製紐・染色・プリントの勉強をしました。広幅織物製造工場で、撚糸、整経、製織等。細幅織ゴム、編ゴム製造工場でカバーリング、生産、染色、品質管理、生産管理、在庫管理の作業等。製紐工場で製紐を学び、営業、インターネット販売をするなど、約55年間ずっと、繊維業界で企画・製造・販売・マーケティング(販促)の仕事を経験してきました。
現在、㈲津田産業直販部でゴム紐の企画、製造販売、マーケティングを担当しています。(約5年間)
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