ゴム紐の染色について
有限会社津田産業で、生産するゴム紐、平ゴム、丸ゴムのほとんどは、生成色(染色せずに、糸のそのままの色)での出荷です。
ご要望があれば、先染めや後染めの染色加工などの染め加工や染料プリント加工もいたします。
ポリエステル糸使用の場合は、黒色の時、原着糸(元々黒色の染料やカーボンを練りこんで紡糸された糸)を使用する場合があります。
また、染色する場合は、一般的に分散染料を使用します。
ナイロン糸使用の場合は、女性用下着等に使用される場合も多いので、生成で製作して、その後、染工場で染めてもらう場合もあります。(後染め)
ナイロン糸を染色する場合は、一般的に、酸性染料を使用します。
綿糸やレーヨン糸の染色の場合は、一般的に、直接染料や反応染料を使用します。
染色堅牢度とは?
染色堅牢度(せんしょくけんろうど)とは、スライバー染め(紡績糸の場合)や糸染め(先染め)、または、製品染め(後染め)にて染色する場合に、日光などの光や汗、洗濯・ドライクリーニング、摩擦、アイロン等の熱、塩素、酸やアルカリ、水等各種の外的な要因に対する染色の丈夫さの度合いのことを言います。
もっと簡単に言うと、染色した色の変わり難さや色落ちのし難さをいいます。
染色堅牢度の確認試験は、染料等で染色された生地の色が、日光・電灯の光や汗、洗濯・ドライクリーニングなどの外的要因によって、変色や退色したり他の生地へ色移り(汚染・移染)したりする度合いを確認するための試験です。
(汚染や移染などの色落ちや色泣きに関しては、染色工場にて、しっかり洗浄すれば防げる場合が多いです)
染色堅牢度は、日本国内ではJIS(日本産業規格:Japanese Industrial Standards)で、その他海外では、ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)で基準が定められています。
染色堅牢度試験は、Qテック(一般財団法人日本繊維製品品質技術センター)やボーケン(一般財団法人ボーケン品質評価機構)、KAKEN(一般財団法人カケンテストセンター)などの公的機関へ依頼すると試験してもらえます。
染色堅牢度について生成AIに聞いてみました。
染色堅牢度(せんしょくけんろうど)は、繊維製品や染料がどれほど色あせたり、他の物質に移ったりするかを評価する指標です。
染色堅牢度は、製品の品質や耐久性を示す重要な要素として考えられています。
繊維製品や染料は、摩擦、光、水、洗濯、化学物質などの外部要因にさらされることがあります。
染色堅牢度テストは、これらの要因に対する耐性を測定するために行われます。
一般的に、染料の耐久性は色あせ、変色、他の物質への移染、洗濯耐性などの要素で評価されます。
染色堅牢度は、国際的な規格やテスト方法に基づいて評価されます。
例えば、繊維製品の染色堅牢度を評価するためには、摩擦堅牢度、光堅牢度、洗濯堅牢度、乾熱堅牢度などのテストが行われます。
これらのテストは、規定された条件下で行われ、染料の耐久性を定量的に評価します。
消費者にとって、染色堅牢度は製品の品質や使用可能な範囲を知るための重要な情報源です。
例えば、衣類の染色堅牢度が高いほど、洗濯や日常の使用に耐えることが期待できます。
また、繊維製品に関連する規制や安全基準にも影響を与える要素です。
染色堅牢度は、製品開発や品質管理のプロセスで考慮されるべき重要な指標です。
製造業者や消費者は、適切な染色堅牢度の基準を満たす製品を選択することにより、長期間にわたる使用や洗濯に耐える高品質な製品を入手することができます。
生成AIに聞いてみると、以上のように答えてくれました。
染色堅牢度の読み方は?
染色堅牢度の読み方は、「せんしょくけんろうど」です。
染色堅牢度の英語表記は?
染色堅牢度の英語表記は、「color fastness」です。
堅牢、堅牢度とは?
堅牢(けんろう)とは、繊維製品の染色、建築物などの物事や情報技術などのシステムが強く頑丈であり、信頼性や安定性を備えていることを指し、外部の要因に対して耐性を持つことを意味します。
堅牢度(けんろうど)とは、具体的には、物理的な強さや頑丈さ、またはシステムやプロセスの信頼性や安定性の度合いを表す場合に使用されます。
染色堅牢度試験の種類
染色堅牢度の判定には人間が目で見て色差を判定する視感法と測定機器による測色を行う計器法がありますが、一般的によく用いられる視感法について説明します。
「JIS L 0801染色堅牢度試験方法通則」に基づいて判定を実施します。
判定には、変退色と汚染の2種類があります。
変退色とは
変退色とは、変色(色相の変化)・退色(色あせ)のことを言い、試験を実施した試料自体の色の変化の度合いを評価します。
汚染とは
汚染とは、他の生地を汚してしまう色移りのことを言い、試料の生地に縫い付けた白い添付白布への色の染着具合を評価します。
添付白布は、一般的な染色堅牢度試験の場合、綿、ナイロン、絹等から2種類を選び、試験片に縫い付けます。
一般的には、染色堅牢度の等級値(グレード)は1級から5級までを半階級刻みで表します。全部で、9段階あります。
数値が大きいほど良い結果を表し、5級、4-5級、4級、3-4級、3級、2-3級、2級、1-2級、1級の順で低くなります。
数値が大きいほど良い結果を表し、等級は、1級が最も低く、5級が最も高いです。(但し、耐光堅牢度に関しては、8級が最も高いです。)
変化を数値で表すことで、直接現物を見ないでも、色落ちの程度を客観的に伝えることができます。
一般的には、衣料用としては、4級以上の染色堅牢度があれば、通常の使用に関しては、問題ないものと思われます。(色落ちの心配などはありません。)
(但し、濃色で染色した繊維製品を始めて洗濯するときは、他の淡色系の繊維製品と一緒に洗うのは避けた方がいいと思います。)
※色泣きとは、染色された濃淡(白を含む)のある生地において濃色部から染料が流れ出し(滲み出し)、淡色部及び白色部を汚染させることを言います。
上の画像は、Qテックでの染色堅牢度試験結果の1例です。
ここでの試験は、耐光、洗濯、汗、摩擦、色泣きの各種染色堅牢度の級数が掲載されています。
染色堅牢度が4級以上あれば、ほぼ合格と言えます
4-5級以上あれば、合格と言えますので、耐光以外は合格と言えます。
平ゴム、織ゴム、編ゴムなどの染色や染色堅牢度のことなら、何でも気軽にご相談ください。
お待ちしています。
堅牢染めとは?
堅牢染めとは、染色堅牢度が高い染め物のことです。
染色堅牢度が高いとは、紫外線に対する退色や洗濯による色移りなどが少ない染色を行っていることを意味します。
染色堅牢度の強弱は、数値にて等級表示し、5級が最も強く、1級が最も弱いです。
日本の工業製品に関する規格を決めるJIS規格によって定められています。
堅牢染めの読み方は?
堅牢染めの読み方は、「けんろうぞめ」です。
堅牢染めの例
堅牢染めの1例としては、一般的に、レーヨンやスフの場合に、直接染料で染色するのではなくて、反応性染料で染色した場合に、比較すると、堅牢度がより高いため、「堅牢染め」と表記する場合があるようです。
(但し、反応性染料は、加水分解による経年劣化に注意が必要です。)
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この記事は、㈲津田産業直販部社員で、セミリタイアおじさんの越野勤が書きました。
越野勤(こしのつとむ)は、石川県かほく市にある1935年創業で88年の歴史のゴム紐製造販売の有限会社津田産業直販部(かほく支店)の営業部長・問合せ担当で、サイト運営者・著者・ゴム紐の権威、専門家・ゴムプロ:gomuproです。
年齢は66才です。(2024年現在)
1980年に信州大学繊維学部繊維工学科卒業で、大学時代の4年間は、糸や繊維、ゴム紐、織物・編物・製紐・染色・プリントの勉強をしました。広幅織物製造工場で、撚糸、整経、製織等。細幅織ゴム、編ゴム製造工場でカバーリング、生産、染色、品質管理、生産管理、在庫管理の作業等。製紐工場で製紐を学び、営業、インターネット販売をするなど、約55年間ずっと、繊維業界で企画・製造・販売・マーケティング(販促)の仕事を経験してきました。
現在、㈲津田産業直販部でゴム紐の企画、製造販売、マーケティングを担当しています。(約5年間)
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