- ゴム紐(ゴムひも)の保存方法・保管方法について説明します。(老化、劣化を少しでも防止することができます)
- ゴム紐を長持ちさせる方法とは?(劣化防止)
- 保存・保管の前に汚れをしっかり落としてください
- 直射日光や強い蛍光灯の光などに当てないようにしてください
- ビニル袋などで密閉された状態で保存してください
- 湿気の多い所は避けてください
- 洗濯をする際にできるだけ塩素系の漂白剤は使用しないでください
- 高温での乾燥は避けてください(長時間のアイロン掛けにも注意)
- 天然ゴム製品はドライクリーニングには適していません
- 保存の際にゴム紐製品を引っ張ったり屈曲させたままにしないでください
- まとめ
- 冷暗所とは?
- 冷暗所の読み方は?
- ゴム紐の保存、保管や劣化防止のことなら何でも気軽にご相談ください。
- TXシリーズ 高品質・高耐久性の編ゴムの紹介 天然ゴム糸使用
- TYシリーズ 高品質・高耐久性の編ゴム ポリウレタン弾性糸使用
- ゴム紐の事で困り事等がある場合は、何でも気軽に質問・ご相談ください。
- 津田産業は全国シェアNo.1の「石川県かほく市」の高品質・高耐久性のゴム紐をメーカー直販にてお届けします
- ㈲津田産業の創業88年の歴史と経験が信頼・信用の証拠です
- 津田産業は安心・安全なゴムひもの専門店を目指します
- お問合せはこちらから
ゴム紐(ゴムひも)の保存方法・保管方法について説明します。(老化、劣化を少しでも防止することができます)
ゴム紐製品は、(その製品に)応力が掛かっていないフリーな状態でも、その内部のゴム糸(弾性糸)は、伸ばされた状態となっているので、少しずつ老化・劣化が始まっています。
また保存・保管の状況や環境によって、老化・劣化が早くなってしまう場合があります。
そして、一度劣化、老化してしまったゴム紐は、元の状態に戻すことはできません。
(新しいゴム紐に交換するしか方法がありません。)
ゴム紐の使用中での早期の劣化は、品質不良となる可能性があります。
ゴム紐関連商品の保存・保管方法を知ることは、使用される方にとって、とてもお得で有用なことだと思います。
ゴム紐の保存・保管方法は、強い折り曲げ(屈曲)や引っ張ったままなどの応力をかけずに、常温、乾燥状態(湿気の少ない所)で冷暗所にビニル袋等で、できるだけ空気を抜いて密閉保存をするのが基本です。
ゴム紐を長持ちさせる方法とは?(劣化防止)
それが、ゴム紐を長持ちさせるための最良の方法です。
その方が、「思った以上に早く劣化してゴム紐が伸びきってしまって困った」などというような問題やトラブルを避けることができると思います。
保存・保管方法を順守すれば、劣化防止し10年経過しても普通に使用可能ということがありえます。
ここでは、「ゴム紐の片づけ方法」や「ゴム紐をどこにしまうのがいいか?」等の質問の回答としてもお答えいたします。
保存・保管の前に汚れをしっかり落としてください
ゴム紐を使用した製品の、(特に)海やプールでの使用後や油汚れ等は、前もって洗濯してきれいに落として、しっかり乾燥させて保存してください。
直射日光や強い蛍光灯の光などに当てないようにしてください
ゴム紐は、紫外線により老化・劣化しやすいので、屋内(たんす・衣装ケースの中など)で保存しましょう。
一般的に言うと、常温の冷暗所に保管してください。という感じです。
(特にナイロン糸使用の製品・ポリウレタン糸は紫外線に当たると黄変しやすいです。)
また同時に洋服などの染色された生地の直射日光による変退色を防ぐこともできます。
ビニル袋などで密閉された状態で保存してください
ゴム紐は空気中のオゾン等のガスによって劣化しやすいので、長期間保存する場合は、できるだけポリエチレン・ポリプロピレン・ポリエステルなどのビニル袋に密閉して保存してください。
(素材によって透過してしまうガスの種類が違うので、直射日光やNOxガス等のゴム紐にとっての有害物質を透過させないような、異素材が幾層にもなってアルミ箔の層がある袋が最も適しています。)
(特にダンボール箱に保存の場合は、必ずビニル袋等で密閉してください。)
ダンボール紙、包装フィルムやプラスチック等に含まれているBHT等(抗酸化剤)の添加物などにより昇華ガスが発生して、化学反応によりゴム紐が黄変・黄着する場合があります⇒特にナイロン糸使用製品は黄変しやすいです。
(ポリエステル糸使用製品も黄着する場合があります。)
(ちなみに、ポリプロピレン(PP)や、ポリエチレン(PE)の袋自体も、長期間の紫外線照射によって黄変しやすいです。)
湿気の多い所は避けてください
ゴム紐製品は、多湿の場合、カビが発生するおそれがあります。
特に、天然ゴム糸使用の製品はカビに注意してください。(繊維製品(生地)にもカビが生じます。)
湿気の多い場所ではオゾン劣化もしやすいので注意してください。
洗濯をする際にできるだけ塩素系の漂白剤は使用しないでください
塩素系漂白剤はゴム紐製品を劣化させる強い作用があります。
特に、ポリウレタン弾性糸使用製品は、塩素系の漂白剤で劣化しやすいです。
高温での乾燥は避けてください(長時間のアイロン掛けにも注意)
乾燥機を使用する場合など、ゴム糸(特に天然ゴム糸)に直接、高温(約120℃以上の温度)での長時間(5分間以上)の加熱・乾燥は避けてください。
あっという間に劣化してしまいます。
アイロン掛けの時は、あて布をするなどして天然ゴム糸に直接高温(約120℃以上の温度)の熱履歴(5分間以上)のないようにしてください。
タンブラー乾燥(タンブル乾燥)の場合は、天然ゴム糸使用の繊維製品を高温(80℃)での長時間のタンブラー乾燥はあまりおすすめできません。
ゴム糸にポリウレタン弾性糸を使用している場合は、アイロン掛けにそれほど注意する必要はありませんが、外側の糸に、ナイロン糸を使用している場合は、高温でアイロン掛けをしないでください。
天然ゴム製品はドライクリーニングには適していません
ドライクリーニングの溶剤で膨潤・加熱しているときに、曲げや引っ張りなどの応力がかかると天然ゴム糸が切れてしまう可能性があります。
(ポリウレタン弾性糸使用のゴム紐製品は、ドライクリーニング対応なので、ドライクリーニングが可能です。)
保存の際にゴム紐製品を引っ張ったり屈曲させたままにしないでください
ゴム紐が引っ張られたままで保存したり、曲がった状態だったり、重量物で押さえつけられていたりすると大きな応力が掛かり劣化しやすくなります。
(ゴム紐はゴム糸の入り率にもよりますが、引っ張らなくても、常に、引っ張り応力が掛かっているのです。
ゴム糸をできる限り引っ張らずに生産した製品の方が、ゴム糸の入り率も良く、耐久性があり、長持ちして老化・劣化しにくいです。
またゴム糸(弾性糸)の太いものを使用したゴム紐製品の方がゴム糸の耐久性があり、老化・劣化しにくいです。)
まとめ
ゴム紐を老化や劣化を少しでも防止しつつ、できるだけ長く使用したい場合は、
①太いゴム糸を使用しているなどの耐久性の良いゴム紐を選んで、
②常温で湿気の少なくて直射日光に当たらない場所(冷暗所)で、
③引っ張ったり曲げたりせず(応力を掛けず)にビニル袋等で密閉して保管・保存しましょう。
(洗濯回数が少ないとさらに老化しにくいです。)
保管の仕方が良好ならば、10年経過しても普通に使用可能です。
上の画像は、平ゴムのレコード巻です。
上の画像は、平ゴムのボビン巻です。
冷暗所とは?
冷暗所とは、温度が低く一定に保たれ、直射日光が当たらない場所です。
冷暗所の温度は1~15℃前後が一般的で、風通しが良くて、涼しく、湿度の低い場所であれば、さらに適しています。
冷暗所の読み方は?
冷暗所の読み方は、「れいあんしょ」です。
ゴム紐の保存、保管や劣化防止のことなら何でも気軽にご相談ください。
質問もお受け致します。
日本製の耐久性の良い平ゴムをお探しの場合はこちらの記事をご覧ください。
TXシリーズ 高品質・高耐久性の編ゴムの紹介 天然ゴム糸使用
TXシリーズの記事は、こちらです。
TYシリーズ 高品質・高耐久性の編ゴム ポリウレタン弾性糸使用
TYシリーズの記事は、こちらです。
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担当:越野 勤(ゴム紐の権威、ゴム紐専門家・ゴム紐の先生・ゴムプロ:gomupro)
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この記事は、㈲津田産業直販部社員で、セミリタイアおじさんの越野勤が書きました。
越野勤(こしのつとむ)は、石川県かほく市にある1935年創業で88年の歴史のゴム紐製造販売の有限会社津田産業直販部(かほく支店)の営業部長・問合せ担当で、サイト運営者・著者・ゴム紐の権威、専門家・ゴムプロ:gomuproです。
年齢は66才です。(2024年現在)
1980年に信州大学繊維学部繊維工学科卒業で、大学時代の4年間は、糸や繊維、ゴム紐、織物・編物・製紐・染色・プリントの勉強をしました。広幅織物製造工場で、撚糸、整経、製織等。細幅織ゴム、編ゴム製造工場でカバーリング、生産、染色、品質管理、生産管理、在庫管理の作業等。製紐工場で製紐を学び、営業、インターネット販売をするなど、約55年間ずっと、繊維業界で企画・製造・販売・マーケティング(販促)の仕事を経験してきました。
現在、㈲津田産業直販部でゴム紐の企画、製造販売、マーケティングを担当しています。(約5年間)
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