羊毛繊維 ウールwool についての説明


羊毛繊維 ウールwool

羊毛繊維は、羊(sheep)の毛(=羊毛、ようもう)のことで、動物繊維の一種です。羊毛を用いた糸(=毛糸)や織った布(=毛織物)もウールと呼ばれます。

羊毛や獣毛類の毛の表面は鱗(うろこ)のような鱗片で覆われています。髪の毛のキューティクルみたいなものです。これをスケール又はセレーションと呼び、綿、網、麻などほかの天然繊維にはみられないウールの特長の一つです。羊毛の主成分はタンパク質のケラチンです。羊毛繊維は、短繊維です。紡績して糸となります。羊毛繊維は、ジグザグ形に捲縮(けんしゅく)した形状(クリンプスという)で、ナチュラルツイストという天然の撚りがあるので糸同士が絡みやすく締まりやすくなっています。一方このスケールは縮絨(しゅくじゅう)作用の原因となり、とくにせっけん水と熱と圧力の下では、羊毛繊維が互いに絡み合って硬いかたまりとなります(フェルト化)。一般にフェルト化がおこると実用には不都合なため、塩素処理をしてスケールを少し破壊した羊毛製品が多いです。

ウール(wool)は羊毛のことですが、メリノ種の羊の毛のことをいいます。オーストラリア、ニュージーランド、フランスのメリノ種が有名です。現在、世界中で飼育されている羊は約11万頭です。そのなかで、もっともすぐれているのは、オーストラリアを代表するメリノ種の羊です。1頭からは、平均約4・6kgの羊毛がとれます。

 

特長

肌触りが柔らかい。
熱伝導率が低いので、冬は暖かく、夏は涼しい。
吸湿性に優れている。
空気中の湿気を吸収し、水分が蒸発するときに気化熱を奪うため、夏は涼しく感じる
染色性が良く、色落ちしにくい。
型くずれしにくい、しわになりにくい。(しわになっても、蒸気を当てると簡単に戻ります)
水洗いすると縮んで硬くなりフェルト状になります。
虫の害を受けやすい。
酸には比較的強いが、アルカリには弱い。

 

用途

スーツ
コート、ジャケット
マフラー