羊毛繊維(ウール:wool)についてゴム紐の専門家が説明します

羊毛繊維(ウール:wool)とは?

羊毛繊維は、原料が、羊(sheep)の毛(=羊毛、ようもう)のことで、動物繊維の一種です。

羊毛を用いた糸(=毛糸)や織った布(=毛織物)もウールと呼ばれます。

羊毛や獣毛類の毛の表面は鱗(うろこ)のような鱗片で覆われています。

髪の毛のキューティクルみたいなものです。

これをスケール又はセレーションと呼び、綿、網、麻などほかの天然繊維にはみられないウールの特長の一つです。

羊毛繊維の読み方は?

羊毛繊維の読み方は、「ようもうせんい」です。

羊毛繊維の英語表記は?

羊毛繊維の英語表記は、「wool」です。

羊毛繊維の比重、水分率は?

比重:1.32

水分率:16%

羊毛主成分はタンパク質のケラチンです。

羊毛の主成分はタンパク質のケラチンです。羊毛の約70~80%がケラチンで構成されています。

ケラチンは、人間の皮膚や髪の毛にも含まれるタンパク質で、十数種類のアミノ酸から構成されています。

ケラチンは、分子内部に硫黄と硫黄の丈夫な架橋構造を持っているため、水などに溶けない不溶性の性質があります。

羊毛繊維は、天然繊維で短繊維です。

羊毛繊維は、短繊維です。

ゴミや不純物を取り除いて、梳毛(そもう)して、スライバ化し、紡績(ぼうせき)して糸となります。

羊毛繊維は、ジグザグ形に捲縮(けんしゅく)した形状(クリンプスという)で、ナチュラルツイストという天然の撚りがあるので糸同士が絡みやすく締まりやすくなっています。

一方このスケールは縮絨(しゅくじゅう)作用の原因となり、とくにせっけん水と熱と圧力の下では、羊毛繊維が互いに絡み合って硬いかたまりとなります。(フェルト化)。

一般にフェルト化がおこると実用には不都合なため、塩素処理をしてスケールを少し破壊した羊毛製品が多いです。

ウールwool)は羊毛のことですが、メリノ種の羊の毛のことをいいます。

オーストラリア、ニュージーランド、フランスのメリノ種が有名です。

現在、世界中で飼育されている羊は約11万頭です。

そのなかで、もっともすぐれているのは、オーストラリアを代表するメリノ種の羊です。

1頭からは、平均約4・6kgの羊毛がとれます。

羊毛繊維(wool)の特徴

肌触りが柔らかい。
熱伝導率が低いので、冬は暖かく(保温性に優れる)、夏は涼しい。
吸湿性に優れている。
空気中の湿気を吸収し、水分が蒸発するときに気化熱を奪うため、夏は涼しく感じる。
染色性が良く、色落ちしにくい。
型くずれしにくい、しわになりにくい。(しわになっても、蒸気を当てると簡単に戻ります)
水洗いすると縮んで硬くなりフェルト状になります。
虫の害を受けやすい。
消臭・抗菌に優れている。
酸には比較的強いがアルカリには弱い。

羊毛繊維(ウール:wool)の用途

スーツ

コート、ジャケット

セーター、マフラー、ストールなどの編物

カーテンや敷物などの毛織物

高級カーペット

ウールの歴史は?

羊と人間との関わりは古く約8000年以上にもさかのぼるといわれています。

紀元前6000年頃に中央アジアで牧羊が始まり、紀元前2200年頃メソポタミア南部のカルディア人が、刈り取った羊毛で初めて毛織物を作ったといわれています。

その後、古代エジプトやギリシャ、ローマへと伝わり、より良質の毛(羊毛)を取るために人々は、羊の品種改良に努力を重ねました。

その後、上質なウールであるメリノウールが誕生します。

アパレル用として現在、最も代表的な「メリノ・ウール」は、12世紀の大スペイン帝国で生まれました。

以上、「NIKKEのサイト」より引用しました。

1. 「水洗いすると縮む(フェルト化)」への改善策

ウールは水を含んで揉まれると、表面のウロコ(スケール)が互いに絡み合って縮む性質があります。

  • 技術的な改善策(防縮加工)

    • 塩素処理: 塩素を使ってウロコの角を削り、引っかかりを無くす方法です。

    • 樹脂コーティング(ウォッシャブル加工): ウロコの表面を薄い防縮樹脂で覆い、絡み合いを防ぎます。これにより、洗濯機で洗える「ウォッシャブルウール」になります。

  • 日常の対策

    • 洗濯時は「手洗い」や「ドライコース(弱水流)」を選び、極力揉み洗いを避けます。

    • 水温が高いと縮みやすくなるため、30℃以下のぬるま湯か水を使用します。

2. 「虫の害を受けやすい」への改善策

ウールの主成分はタンパク質(ケラチン)であるため、衣類害虫(カツオブシムシなど)の格好のエサになってしまいます。

  • 技術的な改善策(防虫加工)

    • 染色時などの製造工程で、人間には無害な防虫忌避剤を繊維に固着させる加工が施されることがあります。

  • 日常の対策

    • 「仕舞い洗い」の徹底: 虫は皮脂や食べこぼしの付いたウールを好みます。長期保管の前には必ず洗濯やクリーニングで汚れを完全に落とします。

    • 防虫剤の正しい使用: 衣類ケースの中に防虫剤を入れ、密閉して保管します(防虫剤の成分は上から下に降りるため、衣類の上に置くのが鉄則です)。

3. 「アルカリに弱い」への改善策

ウールは酸には比較的強いですが、アルカリ性に触れると繊維がダメージを受け、ゴワつきや強度の低下を招きます。

  • 日常の対策(洗剤の選択)

    • 一般的な粉末洗剤や一部の液体洗剤は「弱アルカリ性」が多いため、ウールには絶対に使用しないでください。

    • 洗濯の際は、必ず「中性洗剤(おしゃれ着洗い用洗剤)」を使用することで、繊維を傷めずに洗うことができます。

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    この記事は、㈲津田産業直販部社員で、セミリタイアおじさんの越野勤が書きました。